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『少年・青年マンガに見る「恋愛成就以後を描いた物語」について〈その1〉』 [アニメやマンガの恋愛表現について]
やや準備不足ですが、石原都知事が打ち出した『青少年育成条例・改正案』の、《非実在青少年》余りの馬鹿馬鹿しさと同時に、万が一(その可能性が高いから困るのですが!)こんな条例案が通ってしまったら!?
青年マンガ誌はまだしも少年マンガ誌での恋愛成就!から、その先にあるものをどの様に描くか?描かれているか!?を、記事にする機会を逸してしまう気がして、やや早計ですが何回かに分けて、記事にしてみようと試みます。
まず、話題として取り上げたいのが、上記2つの作品です。
『年上ノ彼女(ヒト)』作者:甘詰留太・白泉社:「ヤングアニマル」・全6巻〈完結〉
これは、完全無欠の青年誌掲載、いわゆる若い男性向けマンガです。しかも作者の甘詰留太氏は文字通り、〈18歳未満・講読禁止〉とされているいわゆる〈成年向けコミック〉で知られた方です。
代わって、次の作品は既に1度アニメ化もされて、TVでも放映されている、完全無欠の少年誌・講談社「週間少年マガジン」誌上に長期連載された、『涼風(スズカと読みます)』作者:瀬尾公治氏・全18巻〈完結〉です。
このTVアニメ・シリーズはまだ連載途中でのアニメ化でもあり、途中でハッピー・エンドを予感しつつ終わりました。
この件に関しては、実は拙ブログで1度記事にしています。〈カテゴリー・異種恋愛譚〉『では、並の人間同士の恋愛話とは?』(リンク済み)奇しくも、「この続きはいずれ話題にしたいと思います」と結んでおいたものが、実現した形です。
★当然ネタバレですが、「恋愛問題」それも「成就」後をどう扱うかと微妙な問題なので、感情的や感性的な違いは御了承下さい★
まず始めにお断りしておきたいのは、この2つのマンガが面白いかどうか?という問題に関しては、敢えて「両方とも全体を通してみた場合、個人的に好みではない」と言う事で、御了解下さい。
もちろんどちらも、雑誌掲載時やコミックスの後書きなどを読むと、かなりの反響や応援があったらしい事は、推察できますので、飽くまでも個人の〈全体を通した感想〉です。
ここで御紹介したのは、「面白い」からとか「~という人にお勧め!」とは、全く異なる理由からです。
まず、この両作品ですが、ほぼ同じ時期に完結しています。
完結編となる単行本の発売が、『涼風』は第18巻で、2007年9月です。『年上ノ彼女』は第6巻で、同じく2007年の10月です。この偶然の一致に、何か意味があるのかないのか?残念ながらわかりませんが、不思議な符合であるという印象は受けます。
両方の作品は、混じりっけ無しの少年誌と毒気タップリ(?)の青年誌と言う事もあって、物語の展開はものの見事に、異なります。
と言うか、この場合もし物語の展開まで同じだったら、別の問題が起こるでしょう。ただこれだけは言えます、どちらの作品も、連載開始時から現在に至るまでそれぞれの掲載誌の中で、間違いなく異色くな作品だった!と言う事です。ですが、この事に関してここでは余り触れません。
基本的に、どちらも恋愛物語であり、『年上ノ彼女』に至っては、《ミステリアス・ラブコメディ》なる献辞が奉られていますが、この言葉自体の意味が文字通りミステリーです。ですが、一応ジャンルとしては〈ラブ・コメディ〉通称ラブコメであるという、認識はあったようです。
『涼風』の方は、どうやら最初からジャンルとしては〈コメディー〉では無く、《熱血純情ラブ・ストーリー》とでも言うような、シリアスよりは軽く、コメディーよりは真面目な、でもどこか脱線気味の高校生恋愛模様という位置付けだったのではないかと、思います。
おっと、少年誌は主人公が高校生当然として、青年誌の方もこれが最後のオチにも結び付くのですが、主人公は大学生です。青年誌ですから、社会人でも逆に高校生でも有りなので、これは先にハッキリとさせておきます。
とにかく今回の問題は、これらそれぞれの完結編に当たる、最終巻です。
『涼風』の方は、第18巻。『年上ノ彼女(ヒト)』の方は、第6巻になりますが、どちらもそれまでの展開は置いておくとして、何というのでしょうかまさかの大ドンデン返しと言うと大袈裟なようですが、恐らくこれらの物語を途中まで読んでいた人の多くは、この結末を予想してはいなかった!と、思います。
この最終巻の構成だけを見ると、まるで計画したかのように、まったく同じです。
繰り返しますが、ここでは同じだった事が問題ではありません!期せずして同時期に描かれていた、少年マンガと成年マンガの恋愛もの(ラブ・ストーリー)が、同じ結末を迎えた事が重要なのです。
それはどちらも、高校卒業と大学卒業を間近に控え、さてこれからという時に、何と彼女が妊娠している事が判明します!特に、少年マンガではこの展開はショッキングで、連載当時は「まさかの妊娠オチ!?」と、ファンの間で騒がれたようです。
そしてこれが、それまで延々と綴られて来た、男性主人公の価値観に大転換を促す結果となります。これもまた、これまでのいわゆるラブコメと呼ばれる分野での、〈妊娠オチ〉とは、明らかに違います。
青年マンガでの、このジャンルの先駆者は何と言っても、高橋留美子氏の「メゾン一刻」だと言う事に、恐らく反対意見は少ないと思います。
しかし、その「メゾン一刻」ですら、男女が恋を成就させても、それからキチンとした《結婚式を迎えるまでの問題》は描いても、妊娠から出産までは完全に飛ばされ、エピローグ扱いになっています。もちろん、それはこの作品にとって、それがふさわしいからであり、ある意味でマンガ史に残る最終回であった事に、代わりはありません。
しかしその後、幾多の青年マンガが描かれましたが、恋愛成就まではドラマチックに描かれても、大概はチャンとした結婚式が描かれれば良い方でしょう。
そこから更に、数年後子供達に囲まれているところまで、エピローグで描く作品はそう多くはありません。多くは、最後に初夜のドタバタを描いて、終わると言うのが、青年マンガとしての1つのセオリーです。
ところが、青年マンガとしては珍しいくらい、主人公は留年した末に苦労して、1年遅れの卒業に漕ぎ着けますが、出版の編集を希望する彼に社会の壁が厚くのし掛かります。
そこにま・さ・か・の彼女の妊娠発覚!です。追い討ち、などというものではありません!それは青年誌で、しかも元々18禁成年コミックで知られた作者ですから、最初から性愛描写はネットリみっちり描かれています。特に留年が決まってから、主人公はその憂さを彼女で晴らすかのように、交わります。
この彼女には、少し特殊な(超能力とかではなく)身体上の問題があって、実は本人も妊娠できるとは思っていなかった!という、事情があります。
しかし男女がする事をすれば、《確実な避妊》をしない限り、常に妊娠の可能性があります。それは、自明の理だったハズですが、この時は自分の事の一杯一杯だった主人公は、そういう気遣いが出来ません。
ただひたすら、自分の欲求の捌け口を、彼女に求め続けたのです。その結果……。
さて、少年誌の方の『涼風』も、この事態にそれまでの主人公の在り方が、完全に変わります。
こちらの方は、色々あってようやく想いが通じた2人が、いわばキスの次のステップに踏み出せるかどうか?男の子らしい苦悩が描かれ、そして一度はハッキリと拒絶された後に、反省した彼に対して彼女は「自分もそういう気持ちになった」と言って、いわゆる初体験を済ませます。
通常は、それでメデタシメデタシなのですが、この作品はこの後同じ大学への推薦入学も決まった2人に、「彼女の妊娠!」という大事が、立ち塞がります。彼女との夢のバラ色の大学生活!が、文字通り一瞬にしてガラガラと音を立てて崩れたたのです。
これも、例え1度であっても度重なっても、男女がする事をすれば《確実な避妊》をしない限り、幾らでも《妊娠》する可能性はある!という現実を、惜しみ無く突き付けたのです。
本人同士の、恋愛感情を超えた問題……高校卒業間際での、妊娠発覚!彼女の父親には「節度ある交際をします!」と宣言までした高校卒業間際の主人公にとって、重過ぎる課題。
そしてここで重要な両作品とも、主人公の両親及び主人公の周囲の友人達が、「子供が出来て一番大変なのは、彼女の方!」だとして、主に男性が読む事を前提としたマンガでは珍しく、主人公を叱咤する事です!これはたぶん、今までの男性が読む事を前提としたマンガでは、極めて珍しい現象だと思います。
時代の変化かも知れませんが、これまでそもそも事ここまで行った男性マンガ自体が珍しい事もありますが、たいていの場合まず男性主人公は知らない、気付かない!まま、彼女が姿を消したり、結局は「堕胎をするかしないか」で悩んでも、産んで貰って共に育てる!という結論には、まず至りません。
結局は、方法はどうであれ、少年マンガで子供が産まれて、OK!なのは、いわゆるラブ・コメの〈異人種との関係〉の時だけでしょう。
この場合、育てる苦労やそもそも産むと言てっも《卵》だったりして、女性が実際に経験する「妊娠・出産の苦労」及び「堕胎の危険性」には、言及しないのがセオリーと言えます。
しかしこの作品は、主人公の両親はもちろん、高校生の方は彼女の両親、特に父親の態度が重要になります。
そして、周囲の人々の信じられないほどお人好しな態度!どちらの作品も、「妊娠・出産の危険と苦労」に加えて、「育児の問題」まで、周囲の理解と協力無しには成立しない事を、余りにもお人好しの仲間達!を描く事によって、成立させます。
ここまで来て、本筋は主人公と彼女のラブ・ストーリーでありながらお節介な友人や、仲間を絡ませたこれまでの物語が、必要不可欠だったことが分かります。
形式的には、よくある《ラブコメの変則バージョン》を装っておきながら、飽くまでも最後の展開を見据えて、文字通り最後の1巻での意表を突く見事な逆転劇!
単純に、最終巻から見通すとそうなるという感想ですが、この両作品はこの最後の1巻での展開を見通して、行き当たりばったりではなく、キチンと物語となるこの場合は、人間関係も気付き上げて来たのだと思います。その為に、最後に皆が好意的に祝福し、手伝ってくれる環境が出来上がっていた!と、思えるのです。
この為、特に『涼風』の方は、確かに最後から見れば当然というか、そうだろうなァ~という物語の展開でも、連載当時には「?」なにそれ!?的な描かれ方が非常に目立ちました。
そもそも、主人公は高校3年間文字通り、「彼女との恋愛問題以外は存在しない!」かの如く、最初からベッタリだった幼馴染みの親友以外とは、いわゆる普通の級友(クラス・メイト)との関係や、人間関係の問題に悩みません!というよりも、彼の高校3年間の問題は、彼女との関係(相手にして貰え無かいからと言う、浮気?問題も含む)、要するに恋愛絡みの高校生活以外は存在しないと言っていい、状態です。
これは、少年マンガで非常にと言うよりも、同系の作品を探すのが難しいほど、珍しい傾向です。
最初は、彼女の気を引く為に、同じ陸上部に入りその余りのレベルの高さと、練習の厳しさにネを上げますが、たまたま短距離に抜群の才能があることが、見付かるというあだち充氏『タッチ』に始まる、スポーツ・ラブ・コメ路線の形を取ります。
しかし、本来ならば彼女に対する気持ちと共に、陸上に賭ける情熱も高まって行くのが、この手の物語のセオリーです。しかし、彼女は中学時代の苦い経験から、主人公が頑張れば頑張るほど、離れて行きます。
アニメ化作品はこの辺りをメインにして、描かれています。
しかし、実際には主人公にとって本当に陸上は2の次と言うところが、この作品の大きなポイントです。
一般的な在り方では、最初は主人公など省みなかった彼女も、次第に真剣になり結果を出す彼の姿を、いつか追う様になる……的な展開が、常套手段です。この部分が、この作品には大きく欠落しています。
もちろん描写が無い訳ではありませんが、基本的には全て彼女絡みです。それはもう、気持ちが良いほどに……!
お約束の、ライバルが出て来ます。
本来であれば、最初は敵いもしない天才児で、相手は彼女に気のある様子。振り返って、自分は相手に勝るものを何持っていないばかりか、彼女に相手にもされていない……。
しかし誰よりも早く、主人公の隠れた才能に気付くのもライバルで、彼女をキッカケとした他愛もない口喧嘩から、主人公を挑発する言葉を吐き、彼を奮起させるのがこのライバルの役目です。この辺、いわゆるこの役割分担は徹底していて、このライバルは常に主人公を怒らせ発憤させる事しかしません。
この辺も、どこかで「拳を交えた同士に芽生える友情」的な関係が類型的な、これまでの少年マンガとは完全に一線を画しています。結局どこまでも、このライバルは主人公にとって「嫌なヤツ!」なのです。
その真骨頂が最終巻にも現れますが、その前にこの作品の最大の特徴が現れている、このライバルを巡る物語にも触れておきます。
実は物語の、まさに中盤と言うよりも後半ですが、高校2年の段階で主人公と彼女は、一時良い関係を作るのです。ところが彼女に、1年間のアメリカ留学の話しが出ます。要するに陸上選手のエリートを集めて、1年間海外研修をすると言うもので、主人公は相手にされていません。
せっかく、気持ちが通じたと思ったのに、1年間も会えない……殆ど研修漬けで、自分にはおろか家族にすら、満足に連絡は取れないだろうという、厳しいものです。
ここで主人公は、大いなる勘違い(少年マンガ的には良くあります)をしてしまいます。つまり、好きで付き合っている自分がいる以上、彼女が自分を放ったらかして、1年間も界が留学なんて、有り得ねェーッ!予想は、見事に粉砕されます。
何と彼女は、言い争いの末に、「私はアナタより陸上が大切なの!」今時の女子高校生、あるいは少女マンガであれば不思議でも何でもないパターンですが、未だに男尊女卑?の傾向の残る、少年マンガでは「せめて悩んでくれよ!」という、男の女々しさ(この言葉が、如何に男女差別的か良く分かります)が前面に押し出されます。
しかもその研修には、当然あのライバルも参加します。さて喧嘩したまま、遂に彼女はアメリカへ……普通この後は、それぞれのお互いのいない間の物語が、進行すると思われます。
ところが、驚いた事にこの作品は事実上、その部分がありません!何と第1部終了とか言って、次に第2部が始まる時には、もう1年経っているのです。
これには、驚きました!何しろ、主人公は彼女がアメリカに出発してから、陸上部の主将に選ばれるのですが、「何で俺が!?」と言っている間に時間は過ぎて、第2部の再開はその主将が、引退する場面つまり丁度1年後から始まります。
つまり本来、これがラブ・ストーリーであれば、お互いが居ない間のあれやこれや、しかも喧嘩別れしていますから、主人公は幾らでも浮気が出来る?立場です。
もちろん多少の彼女が旅立った後と、帰って来る直前のエピソードなどはありますが、余りにもおざなりと言うか、見え見えの付け足しと言っても過言では、無いでしょう。いや本当に、前回が「今度キャプテンになりました!」で次が、「こんなキャプテンだったけどみんなのおかげで何とかなりました!」だったので、てっきり間を1巻くらい飛ばした飛ばしたのだと思って、慌てたものです。ところが本当に、まったく何にも無いのです!!
これはも有見事な、思い切った選択だと感心します。
つまり、ラブ・ストーリーとは純粋に「この主人公と、彼女の関係の物語であって、それ以外は浮気も何も全て、それを彩るためのエピソードに過ぎない!」という、少女マンガや女性マンガならば当たり間だった事を、個人的には初めて少年連載マンガで見た気がします。
かくしてアメリカから、1年ぶりに戻った彼女と、またしてもスッタモンダの挙げ句、よりを戻す……。
幼馴染みの親友曰く「それってつまり、壮大な痴話喧嘩だった訳!?」呆れられても、こればかりは反論できないでしょう。その後も、卒業まで紆余曲折がありますが、『涼風』の方はマァマァ何とか卒業、そして大学への推薦入学という、流れになります。
ところで、すっかり話題から外していましたが、『年上ノ彼女』の方は、同じ紆余曲折の中の〈単位が足りないから落第〉という問題までは同じですが、高校と大学ではその重みが違います。
高校は、何とか卒業させようとしてくれますが、大学はそうは行きません。大学にとって、〈単位〉学校=教師が学生に与える、唯1つの評価なのです。中学や高校のように、卒業させて上げるという仕組みには基本的になっていません。
その洗礼を、大学生の主人公は文字通り最後の土壇場で、思い知らされるのです。
ちなみに、高校生の方の主人公にも、同じ問題が発生しますが、それは学力も優秀な彼女の協力と、学校の先生の尽力で、何とか載り切る事が出来ます。これは、学校のシステムの違いですので、別に問題はありません。ただ、両主人公とも同じ穴に置いている、つまり精神的にはこの2人同レベル!と、読者が見てもおかしくない気がします。
そして、このそれぞれの主人公が直面する、最後の大障害!
ここで重要な事は、主人公達はこれを自分達の人生の、最大の問題と捉え大学生の方は、失踪すらしますが、周囲の人間は基本的に〈一大事ではあるが、男女の間には有り得る事〉と言う、冷静さというか常識が同年輩にして、既に備わっている事です。
高校生の主人公の後押しをしたのは、またあの反面教師?のライバル君です。成り行きで、主人公と話し合う事になった彼は、かつて彼女がアメリカへの研修留学を「あなたよりも大切!」と言い切ったように、キッパリと言い放ちます。
「俺にとって、今一番大切なことは陸上だ!それ以外の事は女の事も、子供の事も関係無い!!」と、言い放ちます。もちろんこれはこれで、非人間的なようですが、1つの考えで生き方です。
同時に、2つの生き方が選べないのであれば、今の自分にとって大切な方を選ぶ!のは、ある意味とても単純な事で、今までの少年マンガや成年マンガはその選択を、さり気なく相手の女性に押し付けて、主人公達は「知らなかった!」で済ますのが、セオリーだっと言えると思います。
しかしこの両方の主人公は、自分が父親になるという事実に、真っ向から立ち向かいます。
いや、向かわざるを得ない状況に、立たされるのです。そして、高校生の主人公はライバルの一言に、我を忘れて殴り付けます。もっとも、相手も黙って殴られ事はありませんから、2人の顔は見るも無惨になります。
そして、彼の気持ちは決まります。いや決まっていたのですが、それを自覚したのかも知れません。
なお、大学生の主人公の方の問題は、「今さらノコノコ、彼女に元に戻れるか!?」に集約しています。そしてこれもまた、こちらは親友?一応恋敵に、ブチのめされます。
そしてこれも、両方に共通しているのですが、最後の一押しは、どちらも彼女からのものでした!
これも驚き!では、あります。
何しろ高校生の方は、彼女自身若手ナンバー1を嘱望される、陸上界のホープです。こんなところで、〈妊娠・出産・育児〉など、している場合では無い事は明らかです。にも関わらず、主人公が「一切のこだわりを忘れて、ただ自分が今一番何をしたいのかを考えた!」結果、彼女に自分の子供生んで欲しいッ!と、思ったと言うのです。
彼女も言いますが、これは完全に主人公の、相手の立場を顧慮しない自己満足・エゴです。
そしてこれまで、事ある毎に主人公と対立し喧嘩をし、常に文字通りその自分の自己満足・エゴを押し通してきた彼女が、答えます。
「うん、いいよ!」唖然とする主人公に、彼女は自分も主人公と同じように、一切相手の事も周囲の事も考えずに、自分が何をしたいかだけを考えた!その結論は、主人公と同じものだった!!恐らく、こういう展開は今まで少年マンガではもちろん、少女・女性マンガでも見た覚えはありません。
少女・女性マンガでは、まず自分の身に宿った《命》と言う点が、重要視されます。次がそれが、自分が望んだか否か、愛した相手の子か否かが、問われます。それは当然で、何しろ自分自身の身に起こった問題で、自分自身では解決の付かない問題!という、大前提があります。
ですから、この展開はある意味で、なるほど「男性的、男の子的発想!」と、評価できると思います。自分が原因でも、自分の身に起こっていない事実に対する、責任感や義務感を、卒業間近とはいえ高校生の男の子に、いきなり持てと言う方がやはり無理だと思います。
これに対して、大学生の主人公にはその辺の事の、自覚はあります。
ですから、大学を満足に卒業もできずに、留年したような自分が、「人の親になれるのか!?」と自分を責めます。しかし、それも彼女に言わせるとそれこそが、彼の自己満足・エゴであり、そんな事は自分にも宿った子供にも、どうでもいい事だと言い放ちます。
「例え自分自身の事であっても、私が愛した男のことッ!悪く言うのは、許さないんだからッ!!」そして、付け加えます「何か、反論ある?」ハイッ!お見事!!
かくしてこの2つの物語は、またしても同様の大団円とも言うべき、エピローグへと続きます。
どちらかと言えば物語的には、高校生の方が特に主人公は、この後がかなり大変でした。正月早々、息子の「子供が出来たから、卒業後は結婚して就職する」と言ういきなりの電話に、驚いた両親が上京!特に父親は、息子の話も聞かずにいきなり顔が変わるほどに、殴り付けます。まァ、無理もありません。
母親は、最初から「相手のお嬢さんに申し訳なくて、お前なんてどうでもいい!」と、熱が出そうな頭を抱えています。なお、この長い物語のかなり初期に、高校陸上部の合宿遠征時に、お互いの間の抜けた事故で、みんなが乗っていた帰りの最終の新幹線に、乗り損なうという展開が主人公と彼女にはありました。
たまたま、そこが彼の実家がある地方だったので、彼の家に一泊して帰る事になった……と言う、エピソードがあり、TVアニメ版ではかなり大きく取り扱っていました。
その後も、その実家のある田舎から、大学受験のために知り合いが上京して来て、宿泊代を浮かす為に泊まり込もうとしますが、女性だった為に彼女が強引に自分の部屋に泊める……などという話しがあり、主人公の実家と彼女の距離は、かなり近く特に母親はかなり真面目に、「あんな娘が、息子の嫁になっては、くれないだろうねェ~」と、希望しながらも諦めていた経緯があります。
そして、主人公の両親は様子を見に来た彼女に、謝ると共に自分達は後で改めてお詫びに伺うが、結婚云々は兎も角、早く彼女の御両親にお詫びして来いッ!と、息子を送り出します。
さすがに、彼女の父親は彼を殴り付けはしませんでしたが、その静かな態度が、却って怒りの大きさを物語っていました。
そして、娘はこの家で出産させ、孫も自分達で育てる。だがお前とは、これきりだ!と、宣告されます。もちろん主人公も、彼女のその母親と姉も、父親のその態度を宥めますが、聞く耳は無いとばかりに席を立ちます。
それでも主人公は喰い下がり、結局1年間。つまり、2人だけで無事に子供を産み、育てながら主人公は仕事を持ち、家庭を営んで見ろ!と、条件を出されます。もちろん、一切経済的援助はしない!という、だめ押し付きです。
ここから先の展開は、もう大団円を迎える為の、オマケみたいなもので高校では間もなく卒業と言う事もあって、妊娠と結婚についても、不問とされました。唯一の大きな問題は、推薦を2人して辞退した事により、以後この高校の陸上部からの推薦は無いだろうと言う、後輩達に対する問題でした。
しかし、これも信じられないほどお人好しの部員達から、むしろ妊娠と結婚の祝福を持って迎えられると言う、いささか以上の出来過ぎの展開でした。
本来であれば、ドラマ的には高校生で妊娠した挙げ句に結婚するというのですから、同級生はもちろん全校中の好奇の的!であり、卒業式でもそれなりに目立つハズですが、その辺は一切描かれていません。
むしろ、友人に「少しお腹が大きくなったんじゃない?」と、無事卒業式が終わった後に言われて、「ええ、もう6ヶ月だから」と答える、彼女と周囲の素直な反応に驚きました!。さすがに、まだこの国では高校生達が、ここまで成熟はしていないでしょう。
ただこのエピローグで何が面白かったと言って、彼女が主人公に向かって「何で、こんな人を好きなったんだろう?」と言うシーンでは、無いでしょうか?
なぜなら、主人公曰く「俺、今お前から初めて『好き』ッて、言われた気がする!」と言うシーンと、同時に主人公が、渡された婚姻届を見ながら「あれ?俺ってお前にプロポーズしったけ!?」と言うシーンでしょう。
これだけの事がありながら、何と肝心な事を言葉にする事を、すっかり忘れていた2人……これまでの、《お互いに好きだと言い合うのが究極の目的》的な、少年マンガにおけるラブ・ストーリーのパターンから、大きく踏み出したと言えるのでは無いでしょうか?
言い古され、使い古された事ですが、「本当に大切な事は、言葉では伝わらない……」古くて新しい、少年・青年マンガへの提言とも言えると思います。
そして両作品とも、無事に子供が産まれて、1年目を迎えます。
これも奇しくもですが、両方とも産まれたのは女の子でした!そしてクライマックス、『涼風』の方は、目出度く彼女の父親の赦しを貰っての『年上ノ彼女』の方は、何とか落ちついたと言うところでの、嬉し恥ずかし、そして何とも目出度き《結婚式》を迎えます。
そして、、『涼風』の主人公は花嫁から、実に羨ましい一言を貰います。ですが、さすがにこれはここでは控えましょう。
そして、『年上ノ彼女』の方もまた、周囲から実に嬉しい祝福を受けるのですが、これもここでは控えましょう。
とにかく、全く同時期に大団円をむかえた、少年マンガと青年マンガが共に驚くほど同じ展開を見せながら、《恋愛成就》の後に待つ、〈社会的儀式と儀礼としての結婚式〉を経ずに、〈避妊や妊娠への具体的な知識が無いまま〉に、《欲望と感情に任せて、性交した結果》が、どうなるのか?
例え愛情があっても《女性は妊娠するという事実》を正面から描いた事は、様々な不備はあったとしても、これまでの単純な《恋人になりました、メデタシメデタシ》では済まない、〈恋愛の後の性愛〉を描き、その後の展開も描いた事は、ある意味で画期的な事だったと思います。
飛躍を承知で、敢えて最後に添えますが、それでもまだ「少年マンガ・青年マンガ」は、《恋愛成就の後の性愛関係》に関して、「少女マンガ・女性マンガ」に、今だ数十年遅れているという事実は否定しようがありません。
その片方で、非常識かつ有り得無いような、SFかファンタジー的な要素まで盛り込まれた、殆どが《恋愛も性愛も無視》して、《性交描写》のみに特化した、「〈18禁〉成年コミック」が存在するという、歪な状況である事に、否定の余地はありません。
少年マンガや青年マンガの中で描かれる恋愛が、「清く正しく美しい」幻想的な存在ではなく、実際的でリアルな男女の恋愛に関して、性愛を含めて正面から向き合わない限り、〈18差未満講読禁止〉と言う処置により、恋愛から至る性愛抜きの《性交》のみに特化した「成年コミック」と言う歪な存在を生み出した事もまた事実です。
そして同時にそこには、そうであってこそ初めて描き得る《性交》のみで描かれる、特殊な(SFやファンタジーにも似た)物語世界観を構築している事実もまた、否定できません。ただ、余りにも多くの人々がその事実を知らない!だけです。
結果として、あらゆる表現に自主的な規制以外に、外的な規制を与える事は、歪みを生み出すだけに過ぎず、文字通り百害あって一利無しだと言う事は、強調せずにはいられません。
また、実はその自主規制にこそ、別の問題の芽が潜んでいるのですが、それはまた別の機会と致します。
2010-03-31 22:30
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続「東京都青少年健全育成条例改正」問題/藤本由香里さんの「意見書」/「(財)日本図書館協会」の要請(みどりの一期一会 2010-03-23 10:08)
一昨日のブログでアップした、東京都の3月議会に上程されている 「東京都青少年健全育成条例」問題についての、続編です。 東京都青少年健全育成条例改正案/18歳未満の性描写を禁止 〜「表現の自由の侵害」条例案に反対の声明(2010-03-16) きょうの午後、条例改正案が付託された総…[続く]
東京都青少年健全育成条例改正案/18歳未満の性描写を禁止〜「表現の自由の侵害」条例案に反対の声明(みどりの一期一会 2010-03-23 10:06)
東京都の3月議会に上程されている青少年健全育成条例改正案について、 「青少年の保護育成」という立場から、漫画やアニメに登場する 18歳未満と思われるキャラクターを「非実在青少年」と定義し、 「性表現を含んでいる」「性的に描かれている」ものはすべて 不健全図書に指定される可能性もあるという…[続く]
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凌辱行為の名の下、あらゆる性愛表現が規制出来る事は、自明の理です。汗が唾液が体液が飛び散る、ドロドロ・ベタベタした表現はダメで、爽やかに心地良く何事もなかったかのような、表現のみが許されるとしたら、それらは作り手に「嘘を作れ!嫌ならその場面は作るな!!」と命じているのと同じです。
作り手の自由を縛る……これは、日本が世界に誇る文化と、一大輸出産業を死滅させる秒読みと、なるでしょう。














面白く読ませていただきました。自分はニ作品とも未読ですが(どうもこの手の作品が好みじゃないもので)、時期を同じくして似たような展開を迎えたことは興味深いですね。
避妊をせずに性交渉には当然リスク(この表現は不適切かもしれませんが)が伴います。その点から逃げずに正面から描いたのなら、ニ作品とも真摯であったと言えるんでしょうかね。
以前にもコメントで触れたかと思いますが、HINAKAさんはゆうきまさみの『じゃじゃ馬グルーミン★UP!』は読まれていますか? 今回の記事で触れられた要素はおそらく全て入ってるはずですので、もし読まれているならあの作品に関しても機会があれば触れていただけたらと。
失礼しました。
by chokusin (2010-03-17 01:12)
HINAKAです。
chokusin様
まず大きなポイントは、ゆうきまさみ氏がマンガ家として、既に完成されている方だと言う事です。
「機動警察パトレイバー」の原作マンガが、その実力を遺憾なく示しています。ただ問題は、その実力故に「ラブ・ストーリー」だけに、止まる作品では無かったと思います。
その辺の事が原因なのか、どうも気持ちが乗らずに、初期の頃で読まなくなりました。しかし、そういう事でしたら機会があれば、是非最後まで読み通させて、いただきたいと思います。
ちなみに今回の2作品は、どちらも言わば「最後の大逆転」が全てで、それがなければ御紹介するような、作品では無いと思います。
本文中でも触れましたが、どちらの作品も、それぞれ異色作ですが、敢えて言わせていただければ、最終巻以外はただ異色なだけです。ですが、逆に言えばその最後の大逆転を目指した、異色の展開があったとも言えます。
単なる、結果論かも知れませんが……。ただ本当に最終巻の、ストーリー構成の類似には、驚きました!文字通り、「こんな事もあるんだなァ~」です。
それでは、今回はこれで失礼させて、いただきます。
by HINAKA (2010-03-17 15:32)
HINAKA様
Seafurryです。
これは良い指摘ですね。
本来めでたいはずの妊娠・出産が「困った事態」になり「キャリアを犠牲にしてでも愛を守るカップルの決断」が物語性を帯びてくる、と言うこと自体が現代日本の若者の性が置かれている厳しい状況を証明していると言うことですね。
本当に若者を守りたいと思うなら、道徳的な非難をするよりも、経済的に援助するとか家庭と仕事を両立できる社会づくりを目指すとか、やるべきことは他に沢山るんじゃないかとも思います。
by Seafurry (2010-03-18 21:21)
HINAKAです。
Seafurry様
困った条例案のおかげで、この話題そのものが、記事に出来なくなる事を恐れての見切り発車ですので、直接例の『都条例』とは無関係な話題なのです。
ですが、都条例が目指しているものが、そういうものならば、当然こういう物語やドラマ表現も難しくなる訳で、その辺ところをどうすんの!?という、一大問題はあります。ですがここで一番に言いたい事は、実は本文中に直接表現していませんが、恋愛→性愛→性交→妊娠(この間に儀式慣習と法律上の問題としての結婚・婚姻)→出産→育児→教育問題etcに関して、《少年マンガ・青年マンガは、少女マンガ・女性マンガにくらべて、20年以上は遅れている!》という問題です。
しかも困った事に、今回の条例案が出るように、《真面目に性愛や性交の在り方と、避妊方法やその結果に関してのドラマを、作品として描く事が暗黙の内に否定されている》という、現実です。
極端な事を言えば、ギャグやコメディ以外の恋愛は未だに、少年マンガでは御法度です。あだち充氏の「タッチ」の大ヒット以後、スポーツ少年マンガの描き手、もしくはこれからスポーツ・恋愛物語を描こうと思った作家さん達には、期を同じくして編集さんが笑いながら「でも、タッチはヤメテ下さいネ」と言いながら、眼は真面目だったそうです。
そして、その辛うじて切り開かれた、スポーツ恋愛ものも《限る・幼馴染みと性愛抜き(キス抜き)のいきなり結婚式》が、未だに王道です。
最近作では、週間少年サンデーの「メジャー」や、少し以前になりますが同じ雑誌の「モンキーターン」、見事に幼馴染みで次のページでは結婚もしくは、婚約で終わりです。何が「待たせたな!」ですか!?
今回話題にした「涼風」は、この点を見事に逆手に取った、上手い作品です。よくあるスポーツ少年ものに見えて、実は……!そして、まァ不満は残りますが、最後まで描いた事を評価したいと思います。
なお少年マンガで、「どうしても、成り行き上、キス以上は当然でしょう?」と作者が言うと、「でしたら少年誌ではなく、青年誌に行って下さい」と、もっと酷い言葉で言われるそうです。
キャッツ・アイやシティ・ハンターで、有名になった北条司氏が次に「ファミリー・コンポ」の企画を出した時には、「こんなオカマもの、少年ジャンプに載せられるか!?」と、編集長に罵倒されたそうです。結局、本当にヤング・ジャンプに連載となった訳ですが、今度はこの男女?の絡みを描かない作品に、「それでは青年誌と困る!」と言われて、閉口したそうです。
そして男性マンガは、今まさに槍玉に挙がっている《姦って姦って姦りまくる》事のみに特化した、性交マンガ《18禁・成人コミック》にいきなり転嫁する訳です。
この歪な状況自体は、確かに法や条例の規制の影響もありますが、最も大きな問題は「編集者自体の無理解と保守性だ!」と言う点で、作者達の意見は、一致しているのだそうです。本来、編集者は作者を規制や法律から守り、より新しい分野や表現方法の開拓に、協力すべきものと捉えられがちですが、現実はほぼ正反対だそうです。
驚いた事に、一番臆病な編集者は「成人コミック」の編集だそうで、当然ですがこの分野には、完全な反体制的な作家さんが(代表例は、山本夜羽氏や八的暁氏など)いらっしゃいますが、兎に角まともな恋愛でまともに性交に至るのでは、ダメなのだそうです。
ややこしいのですが、第1には「読者ウケが悪い」と言う事ですが、最大の理由は「当局に目を付けられる!」思わず「?」ですが、要は「変態が変態として変態行為を行う事は非常識なフィクションで通る」のですが、「ごく普通の2人がごく普通の恋愛をして、ごく普通の性交をしました」は、《青少年に「恋愛をしたら、〈安易に〉性交しても良いという印象与える恐れがある」として》狙われる!と言うのです。
これは、最近では「松文館事件」が典型例です。なお、この時の裁判所の、猥褻物陳列罪有罪判決理由が笑えます。「精緻で具体性に富み、性器である事が明白な描写である」からだ、そうです。つまり絵が上手いと有罪で、下手だと無罪……余りのバカバカしさに、開いた口が塞がりません!
という訳で、実はこの話題は「少年マンガよ、早く恋愛から性愛へ、そして社会生活へ目覚めろ!」というのが、本来の主旨なんです。
御免なさい。
by HINAKA (2010-03-19 06:35)
HINAKAです。
ヒロ様
初めまして!ですよネ?
nice!御訪問、ありがとうございます。
またのお越しを、お待ちしております。その際には、是非一言なりといただければ、幸いです。
それでは、今回はこれで失礼致します。
by HINAKA (2010-03-20 17:05)
お見事ですね。少年漫画は小学生も読みますからねえ。それに女性(♀)の方が脳で理解するより性(さが)で感じ取りますから、雄(♂)より生物的に進んでいます。最近の小学生学習雑誌だってSEX記事が載っていましたからね。
公開のブログだからだと思いますが、SEXを「性交」って表現しちゃう所がもう遅れていますねえ~それも少年向け漫画の影響ですか。
でもSEXも人それぞれだからあまり広範囲にオープンにすると、それこそ「遊びのSEX」に走っちゃうけど・・・(^_^)b
性教育や基本的な道徳観は必要だと思います。それに社会制度も充実させなければ話になりません。でも「補助金」「助成金」「給付金」すべてエコポイントじゃないけれど、得した気分になるが、結局は自分たちの財布から出た税金なんですよねえ~。
都条例の規制もやってみたらエエと思いますよ。日本の行政はやることなす事皆遅い。実社会の倫理観は凄いスピードで変わって行くもんです。やってみて弊害が起これば又刷新すれば良いことじゃぁないですかねえ~。?国民も鈍さに慣らされて鈍感になっている。少し煽った方が目が覚めるんじゃないですか?
それに日本人は頭が良いから、規制の網をくぐり抜けて別の手法、既成概念を突破しますよ。
やっぱり部屋でこっそりH本見て「お母さ~ん!」って叫んでた方が青春していると思うけどなぁ・・・
アングラはね、あった方が健全ですよ。人の体は「物質」じゃ無いんだから少し後ろめたい心もあって良いんじゃない?
この記事の漫画の凄さは良く分かりませんが、そんなに漫画にSEX描写を求めても「いざ鎌倉!」←死語!!って時に生身とは違うので困りますよ。
ちなみに生物学的には、女性10人に対して男1人で良いらしいでっせ。だから男性はもっと現実を直視して勝ち進まなければならない。
ハ~レムじゃぁ~!!良いDNAを残しましょう・・・だっちゃ。
by パラドックス1号の憂鬱 (2010-03-22 03:45)
HINAKAです。
上記「パラドックス1号の憂鬱」と名乗る方は、御自身のブログを持ち、そこで《明らかに拙ブログ記事に対する批判》としか思えないような、御意見を述べられています。
こちらのコメント欄に、そのような記述はありませんでしたが、無断トラック・バックが何回かされていたので、こちらでそれを〈言及リンク〉と判断し、こちらからもその批判に対する、言及記事をリンクいたしました。
それが、
『東京都青少年保護育成条例案』は、まだ生きている!そして、なぜTVニュースは報道しない?』
〈http://aonow.blog.so-net.ne.jp/2010-03-18〉
と言う記事です。
しかしこれには、何の反応もなく今回こちらへコメントを、別記事に新記事のトラック・バックをされているので、一体その真意がどこにあるのか、良く分かりません。
取り敢えず、トラック・バックされているのですから、リンクしても構わないと思いますので、その記事のURLをこちらに載せておきます。
「パラドクス1号の憂鬱・ブログ」『自主規制じゃぁ! ・・・関ヶ原じゃ。』
〈http://paradoxa1st.air-nifty.com/blog/2010/03/post-0a03.html〉
この記事の内容も、明らかにこちらの言及ブログの記事『東京都青少年保護育成条例案』は、まだ生きている!そして、なぜTVニュースは報道しない?』〈http://aonow.blog.so-net.ne.jp/2010-03-18〉
を、対象とされている事は、その記事特有な表現方法の引用から、間違いないと思います。
ですが、今回もコメントはその件に対する言及は無く、トラック・バックもされていない事から、今回はその記事をこちらへの言及記事とは考えずに、単なる無断トラック・バックとして扱います。
その上で上記記事に対する対処ですが、今回は敢えてこのまま記載しておこうと思います。
御一読していただければ分かりますが、全体として何が言いたいのか、良く分かりませんが基本的にこちらの記事内容を、批判したいらしい……と言う事だけは、読みとれます。
しかしそれ以外は、論旨が無茶苦茶で、要するに何が仰りたいのか皆目分かりません、ただそれはこちらの理解力の、問題かも知れませんが。
一応分かりやすい点だけは、確認しておきますが、「SEX」という表現用いないのは、NGワード規制の可能性が最も高い単語で、殆ど弾かれるという事です。
同時に、現在の一般語として用いられる「SEX」という表現は、極めて多義的で、より単刀直入で限定的な「性交」という表現を、用いています。実際に、以前「SEXという文字そのものが不快です」という御指摘をいただいた事もあります。
ですので、以来「性交」という言葉を用いていますが、個人的にはこちらの方が直接的で生々しいと思い、気が引ける部分もあります。
「性教育や基本的な道徳観は必要だと思います。」が、「でも「補助金」「助成金」「給付金」~」と、どう連結するのか?
あらゆる教育・青少年保護や社会更正にはお金が掛かり、それが社会問題になっている事は、連日報道されている通りです。その上で、《非実在青少年》の淫らな行為表現を規制したら、その費用が浮くとでも言うのでしょうか?
費用の点だけいえば、《青少年育成条例》を管轄するのは、都の公安課です。
改正案で規制が強化されればされるほど、その〈規制を実行するための予算〉が計上されます。しかも、規制の方法と実体そのものが不明瞭(公にした規制が出来ないという理由です)ですから、幾らでも使える使途不明金扱いです。まァ、これは東京都民の税金ですから、都不在他道府県民人は、何とも言えない問題です。
ただ、この改正条例案が通れば、当然追従して他道府県にも同様の条例が定められる事は、今までの例から言って、まず間違いないでしょう。
さらに経済効果では、これは多くの方々や企業経済団体が、危惧するように、日本コンテツ産業の基礎を萎縮させれば、全体の規模が萎縮後退する事は、明らかです。
これは、以前にもコミック規制が強化された時に、一斉に各マンガ産業の現場で、過度な自主規制が起こりました(東京都に不健全図書指定を受けると、事実上全国で出版販売が出来なくなります)。つまり、出版してから売る事もできない本になるよりは、最初からハードルを高くしておこうと言う事です。この事態で、マンガやアニメの製作現場は大打撃を受けます。やってられないと、多くの作家やアニメ関係者が、仕事を離れました。
その結果、表現の規制と作家の減少で、アニメやコミックが事実上「面白くなくなり」、当然のように売り上げは激減。さらに、スポンサーや提携企業が「イメージが悪くなる」事を避けて、手を引き更に製作状況は悪化。いわゆる、「コミック・アニメ規制の不毛時代」が訪れ、バブル景気で持ち直さなければ、今のゲーム産業の隆盛も、なかったかも知れないと言われています。
さて、この稀に見る不景気状勢で、それでも辛うじて稼ぎ頭である、コンテンツ産業を衰弱させたらどうなるかは、素人よりも専門家の方が青ざめているでしょう。
少なくとも、現在の出版業界はその規制対象の先頭を切る、〈成年コミック〉ですら採算は青息吐息です。他の大手出版社も、小学館の集英社合併吸収に見られるとおり、一番売れているといわれるマンガですら、手塚治虫氏以来マンガ出版界初めての、長期低迷状態です。
この時点で、表現規制などが入ったら、まず立ち直るまでに何年掛かることヤラ……その間に、力を蓄えてきた新興国が、ドッと勢力を伸ばす事は、自明の理だと思います。
ちなみに青少年育成条例を始め、多くの条例は国の法律に違反しているという裁判所の判断がなされない限り、強化はされても緩められる事はまずありません。
理由は、規制こそ〈重要な既得権益〉だからです。規制の為には、予算が必要ですが、規制が無くなれば予算も必要なくなります。
多くの場合、条例案や法案の成立前に、何とか反対して成立を止めようとするのは、この国では一度成立した条令や法律を、改正や廃止させる事が極めて難しいからです。
その辺ところまで考えて、「やってみて弊害が起これば又刷新すれば良いことじゃぁないですかねえ~」と、この方が仰っているのなら、良いのですが……。
最後のこれも真意は全く良く分かりませんが、
「そんなに漫画にSEX描写を求めても「いざ鎌倉!」←死語!!って時に生身とは違うので困りますよ。」
それこそ、そんなに日本人の頭は、悪くないと思いますよ。
むしろ、いわゆる現実社会での性風俗の問題から、正常な夫婦生活が営めない、逆に異常な性行為を強要されるという問題の方が深刻だと、女性マンガにはたくさん載っています。
ついでにオマケですが、日本人の教育水準を問題にするなら、「マンガも読めない子供達」を、心配した方がいいでしょう。
過去の、ジュニア小説やジュビナイル小説、少女小説に代わって台頭して来た、アニメの原作源でもある「ライトノベル」と言われる小説ジャンル。これは、編集者自身「明日のジョーが難しくて読めないという、読者を相手にしている」のだから、そのつもりで書いてくれと作家に頼むそうです。
確かに日本のマンガやアニメの表現力は、世界最高水準ですが、同時にその水準に追い付けない読者や視聴者も、青少年の間には着実に増えているのです。
最後に、如何にバカになさっているかは知りませんが、批判のコメント書き込む位ならば、まともに記事を読んでいただきたいと思います。
「この記事の漫画の凄さは良く分かりませんが、そんなに漫画にSEX描写を求めても~」
このマンガ全体の評価は、別にしています。
この記事が話題にしているのは、「少年マンガにも、SEX描写が必要」かどうかではなく、「恋愛問題について、『両想いになれましたメデタシメデタシ』で終わるのではなく、両想いになった結果どうなる?」という部分が、殆ど描かれていない事に対する関心です。
そして次の段階の、「青年マンガ」や文字通り〈性交描写〉に特化した「成年マンガ」では、基本的に「まず性交ありきで始まる」って、おいちょっと待て!という商業男性マンガの在り方に、疑問を持っているのです。
このジャンルでは、少女マンガに圧倒的に差が付いていますが、まさか今さら「男は、仕事や将来に備えての勉学に生きるので、避妊や妊娠・出産の問題や、社会的な結婚の問題は、全て女性が担え」とでも、仰るのでしょうか?
取り敢えず、批判するならまともに、記事を読んでからにして下さい。
「パラドック酒の憂鬱1号」様への、今後のコメント及びトラック・バックに対する、これは警告でもあります。
これ以上、このコメントに関して直接に対応致しませんので、悪しからず御了承下さい。
それでは、これで失礼致します。
by HINAKA (2010-03-22 15:08)
無断なトラックバックや理解の越えた掲示板への投稿や規制単語使用、気になされたのなら大変申し訳なく存じます。なにしろパソコンを始めたばかりなので、ド素人と思って下さい。また文脈、関連性につきましては、掲示板に投稿されている方々のご意見も取り入れそれに反応したもので、お察し願えれば幸いです。
掲示板が「議論」の場では無いのは良く分かっております。ただ「別意見も世の中にはありますよ」と言うのはいけないのでしょうか?
HINAKA様は出版関係のお方とお見受けいたしましたが、昨今の紙媒体の破綻は、レベルの低さから起こっている事なのですね。
その原因が規制によるもの、表現の自由の呪縛によるものなのですね。悲しい事です。
「あしたのジョー」が難しいと言うのは、対象年齢にもよりますが、時代背景による事も一因しているのではないでしょうか?
これだけ多くの最新メディアがある中で、漫画離れ、活字離れは今後も進んでいくのでしょうか?しかしiPadに代表されるように電子小説、電子マンガなるものが受け入れられつつあることも事実です。
青年誌の恋愛~結婚生活物語に性描写が必要かどうかは、その作家の感性と、編集者の判断にゆだねるしか無いと思います。あとはニーズがそれを望んでいるのか?だと思います。「性交ありき」だから成人誌なのではありませんか?卵が先かニワトリが先か?になってしまいますね。
「性交」を手取り足取り解説してやることが必要でしょうか?
青年誌に恋愛から性交~社会人になると言う展開がそんなに難しかった業界なのですね。HINAKA様もクリエーターの一人としてもどかしい思いなのですね。お察しいたします。
数々のご無礼大変申し訳ありませんでした。釈迦に説法的な愚行をしてしまったようですね。これからネット常識を学んで精進して行きたいと思います。
by パラドックス1号の憂鬱 (2010-03-22 19:04)
HINAKAさま
こちらのブログをご紹介いただき、ありがとうございます。
興味深い記事がいっぱいですね。
さっそく読ませていただきます。
わたしは市民自治や、福井県や堺市の図書排除問題にかかわっていて、東京都の条例改正を知って驚きました。
それで、いても立ってもいられない思いで、この問題に言及しているブログを探して、もう一つのブログのほうに、TBさせていただきました。
こちらにもTBさせていただきますので、よろしくお願いします。
by みどり (2010-03-23 10:05)
HINAKAです。
上記「パラドックス1号の憂鬱」と、名乗る方のコメント内容が、丁寧語とお詫びの言葉を使われているので、まるで陳謝されるているように見えますが、果たしてそうでしょうか?
そもそも、「ブログのコメント欄は、議論をする場所ではない。もし、記事の内容に、同意同感も含めて異論反論(誹謗中傷は論外)があるならば、御自身のブログなりホーム・ページに、キチンと《言及リンク》した上で、御自分の意見を述べられ、それを改めて拙ブログにトラック・バックしていただくのが、トラックバック・システムを持った、ブログの意見交換の在り方」だと、拙ブログ記事の
『ブログ・コメントの在り方について、考える』拙記事「44オートマグ・TVアニメ「PHANTOM-REQUIEM FOR THE PHANTON」第10話「終幕」への、コメントより。
〈http://aonow.blog.so-net.ne.jp/2010-03-07〉
で、御指摘して間もなく、御自身のブログを立てられるような方が、「なにしろパソコンを始めたばかりなので、ド素人と思って下さい。」とは、やや信じ難く思います。
そもそも、ブログのコメント欄やホーム・ページの掲示板に、初めて書き込むのには、かなりの重圧があります。それ以外にも、自分の心象を悪くしたらどうしようとか、真面目にその記事の事を考えて書き込もうとすればするほど、悩むものです。まして仮に相手が明らかに間違っている、もしくは勘違いしていると思っても、どうやって伝えるべきか考え込むのが、常識でしょう。
ちなみにその場合は、通常『内緒のコメント』を行うものですが、このSo-netブログのように、コメント欄に《管理者のみ閲覧機能》が無い場合には、このブログのように『ブログ(WEB)拍手のコメント欄』やブログのメールを用いるのが、普通だと思います。
殴り書きして、平気で通り過ぎるのは、どんなに素晴らしい内容でも所詮「荒らし行為」に他なりません。
もちろん、自分は相手から見えないところで、誹謗中傷するのですから、イジメに似た快感と歪んだ正義感が満たされ、とても気持ちよくなると言います。ですから、麻薬と同じ習慣性も出るとか……。
そしてこれは既に、確信犯だと感じていますが、『掲示板が「議論」の場では無いのは良く分かっております』と、まるで勘違いを装われていますが、この欄のどこをどう見れば《掲示板》なのか?御説明いただきたく思います。
そして当然、ホーム・ページや各サイトの専用掲示板では、「マナーと節度ある議論歓迎」ですが、ブログのコメント欄は「議論をする場所ではない」事も承知の上で、ワザと《掲示板》と仰っているようにしか見えません。あるいは、偏見かも知れませんが……。
なお全く知られていませんが、『あんのん』の掲示板は存在します。
このブログ冒頭での御案内か、右サイド・バー上部の「あんのんHP」バナーでリンクしています。そこでなら、存分に議論して下さい。マナーと節度を守った上で、議論する相手が居るのであれば……ですが。
そしてさり気なく、でも言いたい事は言っておくとばかりに、『「別意見も世の中にはありますよ」と言うのはいけないのでしょうか?』と述べられているところが、実に狡猾です。
改めて、述べておきますがその場合は、「自分の意見をトラック・バックしておきます」と断られた上で、自分のサイトに御自身の主義主張を、好きなだけ書き込まれておけば宜しいと思います。但し、それに相手が乗って来るか否かは、相手の自由だという事もお忘れなく!
サイトの主が何の専門家かどうかは、プロフィールと書き込まれた内容からの推測で結構ですが、決め付けは御勘弁願います。
別の次元で問題になっている、リアルな青少年とリアルな社会人の、リアルな売春買春行為の元凶に、サイトのブロフィール欄を特化させた「ブロフ」なるものがある事は、御存じだと思います。
つまり、プロフィールに何が書いてあっても、それが正しいという保障は、どこにも誰もしていないのです。
「ライトノベル」がマンガより読みやすいという話題は、NHKのトーク番組などで広く知られています。
さらに携帯小説や携帯マンガに至っては、未だにそのプロが存在せず、既存のマンガ家や小説家の作品を、携帯の画面で見やすく編集しているのが、殆どです。特にマンガ家さんは、御自身で「あれでどうして内容が理解できるのか?分からない!」携帯に載った御自分の作品を見て、溜め息を吐いていらっしゃる事も、多いようです。
マンガは、コマとコマの運びや片面1ページ、両面見開き等の効果を考え、吹き出し(セリフ)の位置1つ取っても、疎かには出来ない……ハズです。
それが、携帯コミックになると……!と、いう訳です。
確かに、実際これからはますます電子メディア化が進み、紙媒体での出版業界は苦しいでしょう。
そして、実際にかつては俗悪(今でも、まさにそうですが!)扱いされた、「マンガやTVマンガばかり見ていないで、勉強しなさい!」が、最近では「携帯ばかりやっていないで、せめてマンガでも読みなさい!」になって来たという嘆きは、良く聞かれます。
それから、「他の人の意見も参考に~」と言う場合には、必ずどこの誰の、どの部分を引用したのか、キッチリ説明するのは社会的な常識でしょう。
そして恐らく、皮肉なのだろうとは思いますが、「青年誌に恋愛から性交~社会人になると言う展開がそんなに難しかった業界なのですね。」この問題は、別のところでも述べましたが、今TV放映中の『ダンス・イン・ザ・ヴァンパイア・バンド』の作者でマンガ家の環望先生が、「『18禁・成人コミック』指定を恐れて、自主規制を繰り返した結果、やる気のあるマンガ家もないマンガ家も、同じ様なものを描かされ、結果青年誌はどれも同じ様な内容の、無味乾燥なものが並ぶ事になった。それほど自由がないならと、自分はそこから逃げ出した~」と言うような事を、自分のブログで述べていらっしゃいます。
そして極めつけ、大いなる勘違い!もしくは、読みとり間違いかも知れませんが、実際のところ興味が無いので、どうでも良いと思われた、結果ではないのでしょうか?
誰がどこで「青年誌に恋愛から性交~社会人になると言う展開」の有無を論じています?この記事の主題は「少年マンガにも青年マンガにも、恋愛関係から後の展開が描かれていない!」
それは学生であろうと、社会人であろうと、関係ありません。本文中でも、前コメントへの註釈でも、ハッキリと表現してあるはずです。
恋愛は当人同士の問題ですが、妊娠・出産となれば容赦なく、社会的な問題が山積します。
そして、そこに両人の家族を巻き込んだ、婚約・結婚という社会儀礼を、通常は無視できません。ところが、男性マンガは殆ど言って良いほど、この道筋を描こうとしません。
多くの漫画家のお話から、「少年マンガでは、タブー」そして、青年マンガではそん事はどうでもいいから、まず〈性交〉へのドラマ作りを!と迫られるのでは、じっくり恋愛から結婚への階段を上ることは不可能です。
まして、望まぬ恋人の妊娠問題や、〈性交込みの〉付き合いに対する家族の反対などを、描く青年マンガはまずありません。
もう30年以上も前に、少女マンガでは、現役高校生の妊娠問題。女性マンガでは、恋人が横恋慕した親友に強姦され、妊娠した!君ならどうする?という問題が、取り上げられています。
TVでさえ、20年以上前に有名な「金八先生」で、中学生の妊娠・出産問題を扱っています。NHKのドラマ等も含めると、他にも色々あります。今は、見る影もありませんが……これも規制の産物です。
最後に一言、これは今話題の『東京都青少年育成条例案』の、〈非実在青少年〉でも同じ事が言えますが、基本的にそのジャンルが嫌いな人や、理解が無い人が印象や思い付きで、批判や非難・誹謗中傷して欲しくない!好きだからの、批判は理解できますが、マンガとアニメの区別も付かないような人が、それも規制案作りに参加していると思うと、ゾッとします!
御自分の趣味の分野に当てはめて、お考えいただければ、すぐにお察しいただけると思いますが?
これ以上このコメントには、言及いたしません。
また今後の「パラドクスの憂鬱1号」を名乗る方及び、その係累と思える方がコメントされる時には、常識をわきまえてコメントなさって下さい。他のブログの多くを、閲覧される事もお勧めします。
内容によっては、警告無く削除いたします。ちなみにこのような対応は、通常誰も致しません。黙って削除するか、眼無視で終わりです。
以上
by HINAKA (2010-03-23 11:57)
HINAKAです。
みどり様
さっそくの御訪問、ありがとうございます。
その上、書き込みまでいただいて、ひたすら感謝です。
御案内のように、こちらは完全な門外漢で、純粋にアニメやマンガ、特撮やSF&ファンタジーが好きなだけの、いわゆるオタクです。ですが、今回の都条例案の提出と、驚くべき速さの審議可決への流れ、もし可決成立した時の、素人にも分かる影響の大きさ!
にも関わらず、都庁に記者を常駐させている、NHKを始めTV新聞各社など大手マスコミの対応の鈍さに、既に諦めてはいましたが、改めて日本のジャーナリズム不在を嘆くだけです。
今回は、いち早くネット上でこの問題が話題になり、兎も角その重要性と緊急性から、出典の間違いないと思えるところからの記事を、基本的にはただ垂れ流していただけです。
何しろ都民ならぬ身では、如何ともしようがありませんが、兎に角広く広める事と大物に動いて貰う事を念じて、個人的に出来る事はやったつもりです。もっとも効果があったとは、思ってませんが……。
御存じかと思いますが、成年コミック・マンガ家さんとその出版社が、公然猥褻物陳列罪で起訴された《松文館事件》この時、本当に世間を動かす為には有名人が動いてくれないと、どうしようもない事を痛感しました!
ですから、今回の著名マンガ家さん達の、行動の早さには感激です。
まだまだ、予断は許せませんが、取り敢えずはただのアニメ・マンガ好きに戻って、ブログ記事などポツポツと描いていけたらと思っています。
今回は、本当にワザワザ、ありがとうございました。
by HINAKA (2010-03-23 12:22)
HINAKA様へ
Seafurryです
なるほど少年漫画の製作現場(と言うか編集担当)は相当に硬直化しているようですね。
ところで、作品批評つながりと言うことで以前HINAKAさんが取り挙げていた「乙嫁語り」のことを思い出しました。
この作品は12歳の花婿と20歳の花嫁と言う設定で、舞台は19世紀末~20世紀前半の中央アジアあたりでしょうか。
10代前半での結婚はかつては世界中で普通に行われていたことで、これが異常と考えられるようになったのは多分20世紀後半の欧米からではないかと思います(日本の童謡でも「十五で姉やは嫁に行き」とあります)。
しかし都の青少年育成条例案には、
「都民は、青少年をみだりに性的対象として扱う風潮を助長すべきでないことについて理解を深め・・・(第十八条の六の四-3)」
とありますから、こう言った論評でも迂闊な言い方をすると条例違反とされる危険が有るわけです。
これでは健全な議論も許されない、反論どころか批判的検証すら禁止すると言う罠のような条文です。
これはなんとしても止めなければいけないですね。
by Seafurry (2010-03-23 20:41)
HINAKAです。
hayafumi様
良い点に、気付かれました!
実は、この問題に関しては出来るだけ私見を挟まずに、事実経緯を出所がなるべく安心できるところからの情報を、何よりも早く広く知られるようにする事に、主眼置いていましたので、個人的な意見や感想は一番最近の、石原都知事の会見に関するもの位です。
そこであちこちから、指摘されている大きな問題が、現在の日本の法律では、『未成年とは男女を問わず「満18歳未満」の0歳児からの全てを意味する』つまり、「未成年云々を議論する時は、18歳直前の高校3年生はもちろん、女性は16歳で結婚できるので、16歳の既婚者から場合によっては、子持ちの母親も含まれまれる」だけではなく「18歳未満の高校3年生も、15歳の中学3年生も、12歳の小学6年生も、5歳の幼稚園児も、3歳の保育園児も、乳幼児も」全て『未成年に含まれる!』のです。
極論でいえば、幼稚園児に対する規制と、小学生に対する規制と、中学生に対する規制と、高校生に対する規制が、同一次元で語られている!の、です。
「このようなもの、未成年者には刺激が強すぎる」と言うのが、この全ての年齢層で十把一絡げに、規制対象として議論されているのです。つまり、16歳で妊娠した既婚の女性が、何等かの問題に直面し、いわゆるレディース・コミック(女性マンガ)誌で同様の問題に触れている作品を読む事も、それが性的描写を含んでいれば『未成年者だからダメ』という、事実実体とは懸け離れた議論になるのです。
性教育は、家庭と教育機関が慎重かつ、真剣に取り組むべき問題と言う事は、既に規制推進者にですら認めるところです。
ところが実際には事実上、そのような事は行われていません。極論でいえば、未成年の女性に関しては少女マンガや女性マンガが、その役割を担って来たと言っても、過言ではない状態です。
ところが男性にマンガには、未だにこの件に関するタブーが、多数存在します。少年マンガは、事実上コメディ以外の「恋愛中心もの」を対象外としています。当然、通常の両想いから進展して、直面する性愛・性交、そして避妊・妊娠問題などもっての他!という事で、上記の書き込み本文になる訳です。
ここには、根強い男性会社人からの男尊女卑的な価値観と、規制に対する過剰な反応がある事は、多くのマンガ家や編集者の認めるところです。
そして、青年誌になるとここでも過剰な規制対応と、同時に売りである性的描写の狭間で、「とにかく無難な〈性交〉描写優先!」という、歪な状態が続いています。
それが誰が描いても同じ様な、内容の無い作品ばかりという現象を生んでしまい、それでなくてもこの出版大不況の時代に、いかに稼ぎ頭とは言え青年誌の凋洛を、さらに加速させています。
既に、規制は非常に強化され、コンビニではもちろん通常の本屋でも、青年誌の中を見る事が出来ない市町村は、増えています。当然ですが、中身が分からなければ、新しい購買意欲は生まれません。結果、長期連載の人気作品や、人気作家に頼らざるを得ない状態も、発生しています。
同時に、特に青年誌は次々と、休刊統合されています。ましてや、最初から売場を他の売場からは隔離するという規制を、《既に受けている》この歪な状況の生んだ申し子とも言うべき、「18禁・成年コミック」は事実上「性交あるのみ」というマンガに、特化してしまっています。
当然ですが「成年コミック誌」は、まともな恋愛・性愛・性交・妊娠の手順も、社会常識的な結婚や出産・育児とも無縁です。
内容は既に、SFかファンタジーの領域に、入っています。これが男性マンガの恋愛問題の扱い方と、男女の問題としての性愛から性交、そして避妊や妊娠の問題、更には出産や育児の問題が、描かれていない現実です。
第一に、日常社会的儀式や儀礼としての、婚約・結婚、家族巻き込む結婚式の問題にも、もちろん触れません。
通常は、最後に結婚式を描いて、エンディングです。
さて、これで男の子はどこで性を学び、性交による妊娠・避妊の問題を知り、家族的社会的な結婚の問題を、認識するのでしょうか?
規制派は「寝た子を起こすな!自然に身に付く」という、実に無責任な態度です。もちろん、キチンとした男女高校生対象の立派で分かり易い、性教育の本はあります。しかし、それこそ〈未成年男性〉の何割が、そういうモノに接するでしょうか?
知らない、知りたくない、恥ずかしい、気味が悪い、気持ちが悪い、理解し難いという理由で、どんどん規制した結果。規制するからさらに歪み、さらに歪むからますます、常識から離れた突飛なモノに特化し、ますます、気味が悪く、知りたくもないモノになり、規制を強化する。
この悪循環を断ち切らないと、限定的ですが、男性マンガでの正常な、恋愛以後の物語は永久に生まれません。
当然そこにある、様々な男女間や家庭社会とのドラマや問題も、知る機会は著しく減ります。
このように、男性マンガに限定してでさえ、現在でも問題があるのに、未だに男女の純潔主義を貫き、性交は正式に結婚してから……的な発想の人々と、日常の社会の乖離。
さらには、本来家庭と教育機関の問題である性教育を投げ出し、歪んだ性交表現のマンガや、自分達には理解できないアニメ表現に、その責任を転嫁しようとする人々が、八つ当たり気味に主張する規制。
挙げ句に、その規制の是非を論じる事や、マンガやアニメを作る事も、売り買いする事も、鑑賞する事も、所持する事も禁じた上で、更にはそういう事をしている人間を、積極的に密告せよ!
知っていたのに、知らせない者は同罪!とまで、公権力で行うとは、どういう了見でしょう!?信じられない、悪夢のような世界です。
ですが、その悪夢のような規制とは切り離しても、男性マンガの恋愛からその後の物語展開が、異常な程の少ない事情に、注目して行きたいのです。
まったく、この騒動のお陰で、本来の主旨が変わりそうで、困ります!
それでは、また。
by HINAKA (2010-03-24 00:52)
HINAKAです。
bapio様
御訪問、ありがとうございます。
このテーマは、続く……続けようと、思っています。例の条例案騒ぎがなければ、もう少し時間を掛けたかったのですが、取り敢えずという感じですので……。
それでは、また。
by HINAKA (2010-03-25 12:46)